2022年04月26日

マダム・イン・ニューヨーク

マダム・イン・ニューヨークという映画を観ました。
インド人主婦がヒンドゥー語しか話せない自分を恥じて、一大決心をしてニューヨークで英語を学ぶ!というストーリーです。物語としては割とありきたりなのかな、と思い、さほど期待せずに観たのですが
これがなかなかの良い映画でした!

歌って踊って、涙や笑いもありの楽しくてそして深いボリウッド映画です。

英語が話せないことで家族の中で見下されてしまい、自分でもコンプレックスを持っている。。。料理上手で小さなビジネスをしている普通の主婦が、姪の結婚式に出席するため1人でニューヨークに行って、その間英語を習うことで変化し、自分のことを卑下することなく受け入れていくというお話でした。
女性監督の長編第1作作品だそうで、自分の母親をモデルとして描いたそうです。
主演のインド人女優さんは15年も女優業をしていなかったのにこの脚本に惚れ込み、復帰を決めたんだとか。。。

英語が話せるかどうかは別として、コンプレックスというのは誰にでもあるものです。
それをどのように捉えるのか、人のことをどう見るのか、そして自分をどう見るのか、自分を本当の意味で愛することはどういうことなのか。。。
などとても深い内容になっていました。特に女性として家族の世話に追われて本当の自分の価値を見出せないというところが、時代は変わっても今だに女性の抱える問題としてあることにも気づきます。

私自身も母親のことを、ほとんど専業主婦で小さな布花教室を公民館などで趣味として教えていただけで、特に自立をすることもない女性とずいぶんと見下してもいたんだな、と改めて思いました。
案外、人に向けている視線や評価は自分では気づかなくて、無意識だったりするものです。
この映画を観て多くの人が自分の母親に謝ることをした。。。とメイキングの中で主演女優さんが言っていましたが、なるほどそうだろうな、と感じました。

この映画でもっとも主題となっているのは、対等さだと思いました。
人と人との関係性の中でこの対等さというのは、得てして知らない間に失われていたり、自分を卑下するあまり対等ではなくなっていたりするものです。

どんな関係性においても、相手が男性だろうと女性だろうと、有識者だろうと目上の偉い人だろうと、自分と考えを異にする人だろうと、利害関係があろうとなかろうと、本当に対等であり続けるということはとても大事なことだと思いました。
だって対等であるからこそ、私たちは自分をきちんと愛することができ、ありのままの自分自身でいることを認め、受け入れることができるからです。

インドのとても美しいサリーを着こなした美しい主演女優さんと英語学校のいろんな国の個性的な生徒たちのやりとりや、家族の中で引け目を感じつつもみんなのために主婦業を頑張るヒロインがひととき恋愛気分を味わったりと、とても観ていて楽しい映画でした。

最後にヒロインが英語のスピーチをする場面がとても心に響きました!
私はこのシーンを2回観て2回とも泣いてしまいました!
国や時代は違っても、家族を愛し家庭という小さな宇宙を愛する気持ちと自分が自分自身を認め、自分を優先させることの難しさや葛藤があること。。。でも自分が自分を助けることこそが、結局まわりを愛し、助けることにもなるのだという大事なことにとても心を打たれる映画でした♪


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posted by Rumiko at 15:47| Comment(0) | 映画

2022年04月22日

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案 土井善晴 グラフィック社

流行りものの本や映画はあまり興味がない方なのですが、本屋さんで見かけたこの本は題からして魅力的でつい手にとって見てしまいました。

思ってた以上にとても良い本でした。何が良いって一汁一菜で良いってことはとてもお料理する側には気楽だし、そしてその精神について書かれていることが、とても深くて良かったです。

なんでもついついこうあるべき。。。とか栄養はきちんと摂るべき。。。とか女性としてあるべき姿。。。などいつの間にか自分をがんじがらめにして縛り付けていたりするものです。

一杯のお味噌汁があればそれで良い。
一膳のご飯があればそれで良い。
味噌汁の具材はあるもので良い。
無理をしなくて良い。
その日の体調によって美味しく作れても、美味しく作れなくてもそれも良い。
そんな風に書かれていて本当に読んでいて、肩の荷が降りるような気持ちになりました。

確かに私たちは美食に慣れすぎて、食材が1年中あることに慣れすぎて大事なことを忘れがちなのかもしれません。

生きることは食べることで、働くことは食べるためで、愛情は食べ物から浸透する。。。
そういう単純さがとてもありがたくて、とても大事なことだと改めて気づくことのできる本でした。

静かな気持ちに、静かな自分に、豊かさとは何か。。。いろんな思いが深くなる文章でした。
オススメです!



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posted by Rumiko at 00:06| Comment(0) |

2022年04月15日

ヒーリング プラクティス

ヒーリング プラクティス レバナ・シェル・ブドラ著 メディアート出版

レバナ先生が日常の中で感じたヒーリングについて書かれているエッセイ集です。
クリアサイト・ジャパンに通う生徒さんやクリアサイトに興味のある方は必読の書といって良い本だと思います。

わかりやすくヒーリングやエネルギーやクリアサイトの基本的な概念について書かれています。
久々に読み返しても本当に素晴らしいことがたくさん書かれていてこの本はなんども読み返したいな、と思いました。

ヒーリングに興味がある方も、ヒーリングをすることに興味はないけどエネルギーについて興味がある方や、自分について、生き方や霊性についてもっと深めたいと考えている方などが読んでみるととても良い本だと思います。

あまり知られていないレバナ先生の幼少期のエピソードやお母さんやお父さん、旦那様についても書かれていて内容もバラエティに富んでいるので読んでいて楽しい本です♪

この本の続編としてヒーリング・プラクティス2という本も出ています。
こちらはヒーリング・スキルについても図解とともにたくさん記載があります(^^)
スゴイですね!


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posted by Rumiko at 13:21| Comment(0) |

2022年04月09日

アストラ・ピアソラ 

少し前ですが、N響アワーでバンドネオンで有名なアストラ・ピアソラの特集を再放送していました。
去年が生誕100周年、今年が没後30年の記念の年なんだそうです。
バンドネオン奏者の小松亮太さんが解説をしていてとても興味深く面白かったです。
ちなみにですがバンドネオンとはアコーディオンみたいな形をした箱状の楽器で中にハーモニカ3つが入っていて、それを外側から両手で空気を入れたり出したりすることで音が鳴るものです。
知らなかった。。。

ピアソラはニューヨーク出身、両親はアルゼンチンからの移民だそうです。
自らのルーツであるアルゼンチンのバンドネオンの楽器を父親に買ってもらい、とても才能を発揮するもいろんな音楽へと移行することも長く、音楽的な紆余曲折があったと解説がありました。

私はピアソラの音楽についてはよく知らないのですが、とても耳馴染みの良い軽快な曲調でタンゴを踊るのに良いのだろう、くらいのイメージでした。
ピアソラはこの踊るためのタンゴから、独立した音楽としてのタンゴ、踊りの伴奏だけではないタンゴを確立していった人なのだそうで革命的な曲を作っていったとのことでした。

一時はロックやジャズそしてクラシックへと転向したり、クラシックの作曲家になるべくバンドネオンを捨てるとまで決意したこともあるそうです。
しかしその決意で弟子入りしたクラシックピアノの著名な先生に「あなたは決してアルゼンチンタンゴを捨ててはいけない」と悟されたとか。。。才能ある先生はさすがです、すごいですね。

そんなこんなでクラシック作曲家になることはできなかったピアソラですが、番組最後のビデオではアルゼンチン交響楽団とともに自分の作曲したバンドネオンの曲をとても哀切感たっぷりに演奏していました。

ピアソラの曲にはこの満たされない思いとか叶わなかった夢などどこか報われない思いが込められていると私は感じます。でもこの最後に放送されたビデオの中で、ピアソラは自分をバンドネオンへと導いてくれた父親への感謝と郷愁を込めてアディオス・ノニーノ(さよなら、父さん)という曲を演奏していて、聴いている私もその思いの深さに涙が流れました。亡きお父さんとの思い出のバンドネオンを自分の憧れたクラシック楽団を率いて晴れ舞台で自ら作曲した曲を演奏することがどれほどの意味を持つかと思うとこちらも胸がいっぱいになりました。

音楽って素晴らしい!素晴らしい音楽は色や映像や香りを連れて来る!
私はいつもそう思います(^^)
これからはきっとピアソラの曲を違った気持ちで聴くと思います♪



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posted by Rumiko at 01:06| Comment(0) | 音楽

2022年03月29日

IMPOSSIBLE IS NOTHING 不可能なんてありえない

お笑いタレントの渡辺直美さん、可愛くて知性的、そして自分を知っていて自然体な感じでとっても好きです(^^)
彼女が出ているCMで

IMPOSSIBLE IS NOTHING
不可能なんてありえない

という言葉が出てくるCM、どこの会社のだか覚えてないけど
見るとつい注目してしまいます。

黄色いジャケットを着た渡辺直美さんがニューヨークの街をかっこよく歩く姿がステキなだけでなく、この言葉が今にピッタリでちゃんとメッセージとして受け取りたいな、と思って見てしまうのです。

不可能なんてありえない

誰かが思う一般常識、社会通念、普通の感覚、
こういったものはどんどん古くなっています。
今の若い人たちはそういうことを、おそらく自然に理解していて
自分に限界を設けることをしなくなってきているのだと思います。

単身渡米して世界を目指すという渡辺直美さんのように
誰かの敷いたレール、今まで通りの生き方をなぞらえていく自分のあり方、
そういったものからどんどん自由になっていく時代なんだな、とつくづく思います♪
自分らしく夢を実現していくことに邁進しているステキな直美ちゃん、応援したいです!


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posted by Rumiko at 01:01| Comment(0) | スピリチュアル