流行りものの本や映画はあまり興味がない方なのですが、本屋さんで見かけたこの本は題からして魅力的でつい手にとって見てしまいました。
思ってた以上にとても良い本でした。何が良いって一汁一菜で良いってことはとてもお料理する側には気楽だし、そしてその精神について書かれていることが、とても深くて良かったです。
なんでもついついこうあるべき。。。とか栄養はきちんと摂るべき。。。とか女性としてあるべき姿。。。などいつの間にか自分をがんじがらめにして縛り付けていたりするものです。
一杯のお味噌汁があればそれで良い。
一膳のご飯があればそれで良い。
味噌汁の具材はあるもので良い。
無理をしなくて良い。
その日の体調によって美味しく作れても、美味しく作れなくてもそれも良い。
そんな風に書かれていて本当に読んでいて、肩の荷が降りるような気持ちになりました。
確かに私たちは美食に慣れすぎて、食材が1年中あることに慣れすぎて大事なことを忘れがちなのかもしれません。
生きることは食べることで、働くことは食べるためで、愛情は食べ物から浸透する。。。
そういう単純さがとてもありがたくて、とても大事なことだと改めて気づくことのできる本でした。
静かな気持ちに、静かな自分に、豊かさとは何か。。。いろんな思いが深くなる文章でした。
オススメです!

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